侍とつれづれ

田舎者のオタクです。大好きな人達諸々に支えられて。 ゴスペラーズと、ジャニーズWESTと、野球と、まんがと、好きな人たちに生かされています。

野球の神様と亡霊の話


ジャニーズを好きになって、色んなところで色んな人のところにいる“亡霊”の存在を知った。
その単語を聞いたとき、すっと心に入ってきたのは、私の中にも所謂“亡霊”の存在があったからだ。
きっと、“亡霊”にも色んな形があって、一般的な解釈とか色々間違っているかもしれないけれど。


私は野球が大好きで、でも野球選手だって人間だから、そりゃあいつか死ぬし、その前に野球選手を辞めてしまうことには誰だってなるわけだ。
でも何となく、いつか辞めるかもしれないとかそういうことをあまり考えなかった。
今になっては、あまりにも幼すぎたんだなあって思う。

高校時代から好きだった選手。私はまだ12歳だった。甲子園でそこそこ活躍して、大学へ進んで、そこそこ活躍して、それで、大学から真っ直ぐプロ入り。

順風満帆だと思っていた。


試合を部活の人達と観に行って、2塁ランナーにその選手がいた時に、打者がセンター前にヒットを打って。隣の男の子が間に合わない、と言った。でも私はドキドキもしなくて。「大丈夫」と一言伝えた。そしてセーフ、一点追加。ホームベースまで駆け抜けた彼の背中が忘れられない。誇りだった。大好きだった。


でも試合には1度に9人しか出られなくて、その前に1軍へ上がるだけでも28人で、試合のベンチ入りは25人まで。だからといって、2軍で必ず試合に出られるわけでもなくって。

プロ野球って厳しいんだなって思うことはあっても、実力はあるし、足も速いし、守備もうまいし、優しいし、昔からのファンもついてるしって、どこかで他人事のような自分がいた。

それからは観に行ってもいなかったり、二軍の試合にも出なくなって。トレードとか、そういうことも重なって。

ある日、戦力外になるわけでもなく、引退することを知った。
もちろん選手として有名にはならなかったから引退試合とかもなくって。
華々しく活躍して引退したり、それこそ戦力外になるわけでもなく、彼は“プロ”の野球選手を辞めた。


ある日球場で、周りの目を気にしてしまって言葉を伝えられなかったこと。観に行けた試合を観に行かないでしまったこと。イベントもちゃんと調べずに過ぎてしまったこと。
全力で応援できなかったこと、しなかったこと、悔やんだし、未だに悔しい。


一般人になってしまった彼の情報は、もしかしたら探せば出てくるかもしれないし、同じくファンの友人もいるから、その辺から話が出てくるかもしれない。
でも自分からは聞かないし、探さないし、聞きたくない。忘れられないけど、ずっとずっとあの背中を追いかけているけど。

その人はいつも優しくて、笑顔で。
コーチから優しすぎるって言われたこともあるくらいの大好きなあの選手は、いつまでも私にとって野球の神様で。
人間は有限だし、身体が資本になる仕事にはいずれ限界もくるけれど。

彼にとって、野球を嫌いになるような人生ではなかったことをいつまでも祈っています。
いつか、高校の球場で指揮をとる彼を、見ることができる未来もあるのかなあ。
最後まで追いかけられなかった自分を悔やんだし、これからも何かある度に思い出す。
でも今年も、彼の母校の応援に球場へ足を運ぼうと思う。ユニフォームを見るたびに泣いてしまうけど、それでも。


彼のつけていた背番号は別の、一回り以上下の選手がつけていて。プロでの番号も別の選手になっている。そういう世界だ。


でも私は野球が大大大大大好きだし、人生だし、生き甲斐だし、仕事だし。こんなに今も野球に携わっていられるのは彼のおかげです。感謝。今年も毎週球場行くぞ!!!!!!アナウンスすんぞ!!!!!!おら!!!!!!スコア書くぞ!!!!!!


未来永劫、私の大好きな、一番大好きな選手でいてください。